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執筆者の写真Hinata Tanaka

リスク社会におけるBCP・BCMのあり方

こんにちは、サニーリスクマネジメントです。

本日のブログでは「リスク社会」と「BCP・BCM」の関係とそのありかたについてご紹介します。現代社会のトレンドを捉えたBCP策定・BCM運用のメソッドについてもお伝えしますが、まずは「リスク社会」とは何なのか──ここから入ることにしましょう。


「リスク社会」とは1986年にドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックの提唱した概念で、端的に表すと「リスク(危機の発生する可能性)を重視する社会」ということになります。人々の関心がリスクに向くなかで、現代人は「リスクがいつどこで発生し、どのような影響をもたらすのかを明らかにしながらそのリスクへの対策を考えていかなければならない」と考えるようになりました。裏を返せば、リスクへの対策をしないままでは影響を受けてばかりで社会の安定を保つことが難しくなると考えたということになるでしょう。危機管理という概念もその発端をこの「リスク社会」に持つことができます。


いつ、どこで、どのように発生するか分からない危機に対しては、その危機の評価(リスクアセスメント)から対策の構築と実行(リスクマネジメント)までを実施することが必要不可欠です。そして、その実行には方針となる「戦略」が必要となります。その戦略にあたるのが、まさに「BCP」そして「BCM」なのです。BCPとBCMについては近年ではよく知られようになってきましたが、ここで改めて定義しておきます。BCP(Business Continuity Plan)は事業継続計画とも呼ばれ、企業活動を脅かす危機に対する企業としての向き合い方を、経営方針をもとにして定めることです。BCM(Business Continuity Management)は事業継続マネジメントとも呼ばれ、BCPの策定・運用・効果の検証・改訂を含めた 再策定・再策定したBCPの運用というサイクルを指します。BCMを実施することで、BCPを最新の危機に対応できる状態に保つことができます。BCMの運用フローはPDCAサイクルのように年次で回し続けることで成立するもので、各フェーズにおいて様々な施策が構築されています。

また、BCPやBCMといえば災害対策に使用されるメソッドであると考える方も多いかもしれませんが、実はこのBCPやBCMの考え方は災害に限らず多様な危機に対応することができます。なぜなら、BCP・BCMは有事における中核事業の継続及び復旧を目的とした対応を策定するものであるからです。つまり、事業や活動の継続を脅かすような状態(火災・爆発・コンプライアンス事案・サイバーインシデントなど)であれば対応可能であるということになります。リスク社会においては前述の内容は「対応可能な事項」というよりは「対応すべき事項」というべきでしょう。リスクというものを見渡してみると、当然ながら災害以外のリスクも多く存在しています。BCPやBCMの概念が日本で浸透し始めてから10年を過ぎた今、またリスクが多様化・複雑化している今だからこそ、BCP・BCMも「オールハザード」(すべての危険)に対応していかなければなりません。そして、サニーリスクマネジメントはそのムーブメントをいち早く作り出すべく、事業としてあらゆるリスクに戦略的に備える「オールハザード型BCP・BCM」をご提案しています。



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Instagramにて「リスク社会」を例示を交えて紹介しています。ぜひご覧ください。


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